(対象 2 歳 6 か月から 18 歳 11 か月)
KABC‐Ⅱ(Kaufman Assessment Battery for Children, Second Edition)とはアメリカのカウフマン博士夫妻によって KABC の改訂版として開発された個別式知能検査で、認知能力だけでなく基礎的学力を個別で測定できることが大きな特徴です。認知総合尺度と習得総合尺度の 2 つが算出されます。
認知総合尺度は知能指数(IQ)に相当し、「継次」「同時」「計画」「学習」の 4 つの尺度を総合したものです。その中で「継次」尺度と「同時」尺度を比べるとこんなことがわかります。
継次尺度<同時尺度
言葉で順を追って説明されるより、図などを使って全体を示されたほうがわかりやすい。道案内で言えば地図タイプ。
継次尺度>同時尺度
部分から全体へ、順序良く段階的に説明されるとわかりやすい。道案内で言えばナビゲーションタイプ。
習得総合尺度は、「語彙」「読み」「書き」「算数」の 4 尺度からなり、現在まで身につけた基礎学力を測ります。
認知総合尺度と習得総合尺度を比べるとこんなことがわかります。
認知総合尺度<習得総合尺度
認知能力を活用して学力を身につけていることがうかがえます。差が大きい場合は、学習が本人にとって負担になっていないか注意したほうが良い場合があります。
認知総合尺度>習得総合尺度
持っている認知能力が学習に生かされていないことがうかがえます。普段の学習法が合っていない可能性が考えられます。